木曽義仲が平家追討を果たし征東大将軍になったことが始まりと伝わる花馬祭り
毎年10月の第2日曜日に、諸願の成就を感謝して坂下神社で行われます。
平安時代末期の信濃源氏の武将・木曽義仲は、信州宮ノ越で幼少年期を送っており、日頃より坂下神社を参拝し祈願していました。後に挙兵し、平家追討を果たした義仲は、寿永3年(1184)に帝より征東大将軍の官位を賜ります。この知らせが坂下に伝わると三郷(下組、合郷組、町組)の人々は歓喜してこれを祝い、幣をつけた矢を下組の馬の鞍に立て村中の代官、庄屋、組頭をはじめ村人が総出で行列をつくり音曲を奏でて神社を参拝し、義仲公の戦勝を報告しました。これが花馬祭りの始まりと伝えられています。
花馬祭りは当初、戦勝祝いでしたが、いつの頃からか農民の五穀豊穣を願う祭りに発展し、馬の鞍につける幣も花串になりました。