木曽山中で育ち木曽冠者と称された平安末期の武将・木曽義仲の妹菊姫の墓と伝わる五輪塔
五輪塔は馬籠集落の西に位置し、この付近は発掘調査により鎌倉後期~室町後期にかけての法明寺跡であったことが確認されています。木曽義仲の妹である菊姫がこの地で没し、供養のために建立されたという言い伝えがあります。
五輪塔は、おもに供養やお墓として塔・墓塔として建てられる塔で、インド発祥といわれています。
日本における歴史は古く、平安時代の末期から多く建てられていました。「五輪」は、地輪、水輪、火輪、風輪、空輪、仏教で言う地水火風空の五大を表しています。この五輪塔は、近在に現存する他の五輪塔に比較して形も大きく梵字も刷毛書で秀逸。