明治の廃仏毀釈で上野薬師寺が受けた壮絶な歴史を見守ってきたイチョウの大木
樹高13m、目通幹囲4.3m、推定樹齢不明、磯崎神社境内の本殿向かって左手に立つ坂下地区で最大のイチョウ。
ここにはかつて、南北朝時代末~室町時代の造像による薬師如来坐像を安置する薬師堂があり、近隣の人々の尊崇を集めてきましたが、明治の廃仏毀釈で破却されてしまいました。その後、上野地区氏子の厚い信仰心により、薬の神を祀る常陸国鹿嶋郡大洗磯前神社の分社として建立。その歴史をこのイチョウの大木はずっと見守ってきました。